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記事: 数馬酒造 数馬嘉一郎様 part4

数馬酒造 数馬嘉一郎様 part4
インタビュー

数馬酒造 数馬嘉一郎様 part4

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トピックスでは、お酒のセレクトショップ未来日本酒店で取り扱っているお酒の作り手の方々へのインタビューを通して、お酒の味だけでなくその背後にあるストーリーと想いも皆さまにお届けいたします。

前回に引き続き、石川県の数馬酒造の数馬様にお話をお伺いしました。
最終回の今回は、数馬酒造の今後についてお話しいただきます。

醸造酒とリキュール

-昔から日本酒は飲んでいらしたのですか?

 

全然ですね笑。日本酒は得意じゃなかったので、24歳からですね。本気で飲みだしのは

 

-東京にいらした時もあまり飲んでいらっしゃらなかったと。

 

いい思い出なかったので。飲み会とかで飲まされてうわーってなってたやつなんで。うまくねえと思って。

 

-じゃあ当時はビールとかのほうが好きだったのですね

 

ビールというか、カシスオレンジとか笑。めっちゃ女性的な。

 

-なるほど。

 

お店によって差がなく、確実に美味しいやつですよ。梅酒とかは飲んでましたけど、日本酒は飲まなかったですね。

 

-醸造酒にはそういう面がありますね。リキュールは、成分としてフルーツがそのまま入りますけど、醸造酒は糖がアルコールになってしまう分、人によってはうけつけがたいものになるのでしょうね。

 

はい、なんせ苦手でしたね。

 

-今回はN-projectの話をさせていただいていますが、リキュールも力入れてらっしゃるのですよね?

 

柚子酒と梅酒だけですし、まあそんなに力は。売上の上位は梅酒とかは占めますし、ないがしろにしているわけではないですけど

 

-デザインが同じ梅酒柚子酒で何種類かありますよね。

 

梅酒はありますね

 

-柚子酒は1パッケージのみと。

 

のみです。あと一升瓶がありますけど。

 

-おしゃれなパッケージですよね。

 

ありがとうございます。これは先代の時代からありましたね。これ地元の書家の方が書いた字なんですよ。

 

-そうなのですね。「ゆず」という日本語のところがモダンテイストで、いわゆる昔からの「和」という書体とはテイストが違いますよね。

 

そうですね。

心和らぐ清酒造り、心華やぐ会社作り、心豊かな能登創り。

 


※画像はスクリーンショットです。

-質問が残り数個になってきました。ではまず、これから目指していく蔵の方向性についてお聞かせいただけますか?

 

そうですね、蔵の方向性としてはもう、経営理念が全てですね。「心和らぐ清酒造り、心華やぐ会社作り、心豊かな能登創り。」これに尽きます。

 

-なるほど。これは数馬さんの代になってから改めて定めたものですか?

 

改めて経営理念として、大々的に出してます。ま、どっかに載ってた先代の言葉やったんですけど。色々考えた中で、経営理念の作り方を勉強して、他社さんのも見さしてもらって、最終的に一番しっくり来たのがこれですね。

 

-なるほど。ありがとうございます。あとは性別や年齢層から、今後こういう人たちにフォーカス当てていきたいというターゲッティングがあればそれぞれおしえていただけたらなと思います。

 

特に性別この方に飲んで欲しいというのはないですね。かと言って全てのお客様にとも思ってないですけど。方向性としては女性の方によっていってるかなというくらいの実感はありますね。どうしてかはわからないですけど。

 

-なるほど。裏返して言えば、特に狙ってはいらっしゃらないと。

 

特に狙ってはないです。ただ、今年から一新したラベルのイメージとかで、女性を意識してはいます。女性の視点を多くもらいました。

 

-女性の人たちが会社に多くいらっしゃるのですか?

 

そうですね、女性は5人くらいいます。割合多いかもしれませんね。

 

-ありがとうございます。

 

こちらこそありがとうございます。

 

6つのカテゴリから見る今後の展望

-では最後になりますが、Six Star Sake Brandsというサイトでは、6つのカテゴリを設けています。「ビンテージ」「テロワール」「スパークリング」「デザイナーズ」「オーガニック」「ギフト」とあるのですが、それぞれに対して、数馬酒造様の展望をお聞かせください。

 

そうですね、何から話しましょう笑。

 

-「テロワール」はまさにN-projectがすごくフィットすると思います。また、「デザイナーズ」的な要素も、ある程度感じ取らしていただいている部分がありますね。ですので、主には、「ビンテージ」「オーガニック」「スパークリング」の三要素に対してどうお考えでしょう?

 

「ビンテージ」に関しては、商品として充実はさせていきたいと思っています。ただ、寝かせる前にありがたいことに売り切れてしまうので、どっちかっていうとフレッシュローテーションで今はやっていますね。1つだけお5年古酒っていう商品があるんですけど、それはお客様に出来上がりをお待ちいただいている状態ですね

 

-古酒というのは、冷蔵設備の中に寝かせて熟成させたものということですよね。

 

そうです。小瓶に入れて0度の冷蔵庫で保管しています。数量はかなり限定にはなるんですけど。それがなくなり次第次の古酒を待っていただいてって状態ですね。もちろん、お酒の価値を出す時の幅としては必ず必要な要素かなとは思っています。

 

-今後の可能性はあると。

 

もちろんです。

-オーガニックや健康志向については、今の商品で言うとどれがあたるなどありますか?

 

そもそもうちの商品はほとんど、農薬とか化学肥料を使ってない米で作っていますね。
普通酒2種類もそうですし、純米酒もそうです。今期からの新酒はほとんどそのお米だけで作ってますね。
オーガニックの認証もとりたいんですけど、今耕作放棄地使っているので、なかなかその厳しい条件には応えられないですね。前農薬使ってたところとかその半径何メートル以内には農薬使っていない田んぼがあるとかいう条件が含まれてくるので、自分たちだけの田んぼは制限できても新しい田んぼがどうかとか回りに使っていない農家さんいないかとかってなるとなかなかハードル高いんで。
とにかく、オーガニック志向はありますよ。それも、市場に受け入れられたいという思いよりも、農薬とかを使わないことによって能登の生態系を残して行きたいってことで取り組んでいます

 

-素敵ですね。次はスパークリングです。

 

スパークリングも、やっていきたい分野の一つですね。
今は今ある既存の商品の質を上げることのほうが優先度が高いのでやってませんが。充填機は持ってるんですよ。梅酒とゆず酒の微炭酸みたいなのはあるんですけど、清酒に関しては今試作始めてて。徐々にやってみようって感じです。

 

-なるほど。ありがとうございました。

 

ありがとうございました。



数馬様、貴重なお話ありがとうございました。

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